「ロシアンパワー養成法」のトレーニングを始めて53日目のラウンドは、前回と同様に散々だった。雨のラウンドで、手が滑ったり、ラフが水を含んで重くなり、脱出できないなど、マイナス要因は多かったが、それにしても、スコアが悪い。
要因は、ティーショットだ。前回と全く進歩していない。18ホールで2回しか成功していない。
しかし、前日の練習場では、ドライバーのヘッドスピード 45 m/s も出るなど、悪い感触はなかった。
練習場では、左右のブレを直す練習をしていた。
ゴルフボールの飛び出し方向は、インパクトの瞬間のフェースの向きで決まる。
一方、飛び方、つまり、スライスやフックは、クラブを振り抜く方向で決まる。右利きの人が、バックスイングで、内側に引いて、ダウンスイングで外側に振り抜くと、ボールは上から見て、反時計回りに回転がかかり、左に曲がっていく。これを「インサイド・アウトに振るとフックする」と表現されている。
この「インサイド」が、私もしばらくわからなかった。体をひねるのだから、どうやってもインサイド=内側にクラブを動かす。当たり前だと思った。
しかし、このインサイドは、背骨を中心として、クラブを回した時にできる、シャフトがなぞる平面を基準にして、それより内側をインサイド、外側をアウトサイトというのである。
私の感覚では、バックスイングで、手が体の前にあるとアウトサイド気味だ。しかし、実際は、スイングの方向なので、バックスイングで、手が前にあるから、アウトサイド、背中側に回したから、インサイドとなるわけでもない。アウトサイドにクラブを引いても、アウトサイドに振り抜ければ、まっすぐ打てる。
練習場では、Zeppのスイングセンサーをつけているので、アウトサイド・インサイドが数値で判定される。インサイドの数値が出ても右にボールが出る時がある。これは、インパクトでフェースが右を向いていることになる。ボールは曲がらないことが多く、フェースの向きに振り抜いていることになる。
この時は、フェースがまっすぐに戻っていないことを意味している。ハンドファーストに打とうと、手を前に出そうと意識しているので、グリップが前に、ヘッドは遅れ気味になる。何もしなければ、クラブフェースは開き気味、右に開いていく。道理で、右に出るわけだ。
ハンドダウンでヒットするなら、少し、被せるように、グリップを反時計回りに回さないと、正面は向かない。
この日わかったのは、腕の回旋を大きくすると、右にでやすいことだ。回旋で、フェースが大きく開くので、開いた分を戻さないと、フェースが開いてあたり、右にボールが出る。
力むと、早くトップを作るので、回旋は少な目なのに、回旋も戻るのが早く、インパクトではフェースは閉じ気味に当たって、球は左に出る。クラブを引き込むことはなく、アウトサイドに振り抜くことが多く、フック回転がかかり、左に出て、左に曲がるパターンとなる。
毎回、トップの位置、回旋の量、スイングのスピード等、体の動かし方が一定でないと、毎回同じに打てないことになる。トップが変われば、調整。スイングが遅いと調整。結果、対応できずに、まっすぐボールが飛び出さないことになる。
トレーニングでスイングは速くなったが、調整ができないと、スコアは伸びないということになる。
コースでその日のスイングなりに、修正ができれば、スコアを維持できるのかもしれない。