ゴルフクラブを選ぶときには、もちろん、メーカーの売り文句に反応するだろう。
しかし、もっと、基本的なことは、振ってみて振りやすいかだろう。
振りやすさの目安は、重さとバランスだと思っていたが、クラブの硬さも関係することに最近きがついた。
重さ
重さは、もちろん、クラブの全重量だ。ドライバーは290g前後だろう。これは、他のクラブにくらべて、軽い。バックの中に入っているクラブの中で、一番長いのにたぶん一番軽い。人間は、サイズが大きいと心理的に重いと感じるので、ドライバーは重く感じる。
もちろん重心位置が手元より遠くにあるので、グリップエンドを支点とする慣性モーメントは、大きい。それでも、ロングアイアンより、小さいので、物理的には振り回しやすいはず。
バランス
バランスというのは、クラブのどこに重心があるかという目安だ。グリップからの重心の距離では、シャフトの長さがそれぞれ違うクラブでは、比較しにくい。そこで、C9とかD1といった記号で表している。計算法の詳細などは、記事”慣性モーメントとバランス”を参考にしてほしい。A0がヘッド側が軽く、重くなるごとに数字が増え、A9までいくと、今度は英字が一つ進んでB0になる。
通常、ドライバーをD1ぐらいにして、アイアンは長い方から順にヘッドを重くしていくか、D1にそろえていくことが多い。女性用はもう少しヘッドが軽いバランスになっている。
普通に考えると、重いクラブより軽いクラブの方が早く振れると思うが、そう簡単でもない。重さを使って、加速させる人と筋力で振る人がいる。筋力で振る人は、重量の軽いクラブの方が速く振れる。同様のことがバランスでもいえる。同じ重量なら、ヘッドが軽いバランスの方が早く振れそうだが、重量と同様のことがおきる。私の場合は、軽いクラブは速く振れず、感触がよくない。
また、一般にスイングの固まっていないアマチュアは、重い方がスイングがぶれず安定する。プロは、クラブをいろいろ操作するので軽い方を好むといわれている。
シャフトの硬さ
振りやすさの要素で、最近気が付いたのは、シャフトの硬さだ。
以前からうまく振れないSRIXON Z585のバランスを調整して、そこそこ振れる改造XXIOとおなじ重さ、バランスに合わせてみた。驚いたことに、振った感じはXXIOより重い。実際、打ってみると、やはり重くて、ヘッドスピードもでない。Z585では、どうやっても40以上のヘッドスピードが出ない。もはや違うのシャフトの硬さだけだ。
どうやら、やわらかいシャフトはヘッドがしなって、重さが感じにくくなるようだ。これを確信したのは、嫁さんのPING G425を振ってみたからだ。なんと重量は300g近くあり、私のクラブより重い。しかし、振ってみると振りやすい。理由は、ALTA DISTANZAというヘッドスピードが遅い人用のやわらかいシャフトがついているからだ。この違いは、素振りしてみてもすぐわかる。
まとめ
- クラブの振りやすさには、重さ、バランス、そして、シャフトの硬さが関係する。
- 購入するときは、試打が必要。
- ドライバーが苦手の人は、クラブが合っていない可能性も有り。フィッテングや試打できるショップを一度試してみては?
- 理論が分かれば、重りを貼りまくるのも手かも。500円ぐらいで試せる。