パターの練習で困るのが、ロングパットの距離感を作る練習だ。私はラウンド後に、練習グリーンでやっているが、時間が取れない人も多いだろう。
ロングパットの練習場所を家でやるのはほとんど無理だ。よく売られているパターマットでは、距離は精々2 mぐらいだ。複数のパターマットをつなげるとしても、家の中では、廊下を使うなど、とても家族の理解が得られるとは思えない。家の庭を練習グリーンに変えた人にあったことがあるが、これは、例外中の例外だ。
この問題を解決するのが、”EXPUTT リアルグリーン”だ。
昨日、新宿の Alpen TOKYO に行ってみたら、7階で実演販売をやっていた。メーカーはパッティングシミュレータと謳っている。
構成は、本体(ゲーム機XBOXのKinectに似ている)と2 m ほどの専用マットだ。
マットの先端には、センサーがあって、ボールが当たった時の強さと位置、回転方向を測定するようだ。
さて、2 m ほどのマットでなぜ、ロングパットの練習ができるかというと、センサーに当たった後のボールの挙動は、モニターに映し出されるからだ。
データさえあれば、世界中のどのグリーンでも再現できるそうだ。
実際に打ってみると、実によくできているが、グリーンの速度が読めない。設定で、速さは変更できるそうだが、標準設定で、スティンプメータでどのくらいに相当するのか、わからないのだ。感覚では9フィート以下の遅めのグリーンだったが、この辺りが、すっきりしない。
多分、慣れると、なんて事はないのだろう。普段、基準にしている振り幅で、距離感を掴んだら、いろいろ設定を変えて、上り、下り、ロングパットを練習すれば、距離感が身につくかもしれない。
ゲーム感覚で練習できるので、飽きるパットの練習もしっかりできるかもしれない。しかも、今はできない、コンペのパーティやミニゲームにはピッタリかもしれない。
定価は55,000円。年金暮らしの老人にはハードルが高いが、パットに悩んでいて、ラウンドにもあまり行けない人には救世主になるかもしれない。マスターしたら、メルカリにでも出してしまえば良い。
全てのホール2パットで回ると36パットだ。72で回ったら、スコアの半分はパットということになる。また、ラウンドの前日に練習するならパットだ。前日にショットの悪いところを直そうとしても、間に合わない。そればかりか、精神的にも不安を与えて、余計にスコアが悪くなるだけだ。