日本ゴルフツアー選手権のボランティアをやってきた。
知らない人も多いかもしれないが、試合をサポートしているのは、無給のボランティア達だ。例えば、テレビ中継で、スコアがすぐに出るのも、各組にスコアをつけている人がいるからだ。他にも、観客の誘導や練習場での選手のサポートなど仕事は多い。
本当なら、1日400人ほどの人員が要るそうだが、これに日当を払っていたら、選手に割り当てる賞金が目減りしてしまう。特に、この大会は、NHKの放送だから、放映権もCMもあてにならない。無給で頑張ってもらうしかない。
まあ、お金の問題は、あちらの都合ということで、大会ボランティアの何が良いかを並べてみた。無給でやる人が何故いるのか、紹介してみる。
まずは、選手の近くに行けることだ。ゴルファーでなくても、有名人好きの人にはこれはたまらないだろう。担当する業務によっては、直接、話したり、握手してもらえる。
ゴルファーとしては、プロの近くにいて、ショットを見れることだ。ボールを置く位置やルーチンで何をやっているのかが参考になる。「そんなこと、試合見に行けば、できるよ!」と突っ込まれるかもしれないが、セカンドショットの時に近づけるのは、帯同キャディー、スコアラー(スコアをつける人)とキャリングボード持ちぐらいだ。
「ボランティアはちょっと無理」と思っても、是非、機会があったら観戦してみてほしい。プロがどれだけの力があるのか、実感できる。
さて、まず、プロとの差にびっくりするのは、ボールを打つ音だ。私のレベルとは全く違っている。アイアンでは、予想もしない乾いた音がする。地面に当たる前にボールがフェースに当たっているのは間違いない。テレビで観ていては、この音は実感できない。
ドライバーの音も違う。テレビでは高めの音がしているが、実際はもっと低く重い感じだ。ボールは高く上がっている様に放送されるが、現場で見ていると、自分と打ちだし角はそれほど変わりがない。しかし、ボールのスピードが全然違うので、プロのボールはどんどん飛んでいき、最上点は全く違う位置になる。
ドライバーの飛距離はざっと100ヤードは違うと感じる。しかも、ほとんど、プロはトラブルにならない。
また、トラブルになっても、ほとんど、リカバーできるのがプロだ。
次に、差をひしひしと感じるのが、アプローチだ。まず、失敗しない。力んで、トップしたり、ザックりしたりしない。慣れとはいえ、緊張して、手が動かなくなったり、力が入ったりしないのか、不思議である。練習しているとはいえ、淡々とこなせるのには驚く。
また、5ヤードぐらいを2mぐらいの高さににあげるロブショットができるのもすごい。2mにあげるためには、かなり、ヘッドは速く動かすのだが、ちょっとでも、フェースの位置が狂えば、トップかザックリするはずだ。
そして、極め付けは、パットのうまさだ。1.5mぐらいなら、10回に1回ぐらいしか外さないのではないだろうか。10mぐらいあっても、50cm内にしっかりつけてくる。上り下り、芝の目、傾斜をどう判断しているのか、全く見当がつかない。経験(=練習)の成果だろうか?
ティーショット自体では、OBやペナルティを考えても4打ぐらいしか差はつかないだろう。しかし、その飛距離で、パーオンするかしないかの差が生まれ、パー3を除いて、1ラウンドで14打は確実に違うだろう。アプローチでは、ラウンドの半分のホールでで1打差がつくだろう。これで、通算、4+14+9=27打。パットは、そう言っても、5打ぐらいで済みそうだ。都合、1ラウンドで32打ぐらい違うことになり、納得する。
ボランティアの特権としては、予選日などなら、会場に一番近い駐車場に車が止めらる。また、ボランティアのバッチと、専用の帽子、ウィンドブレーカーがもらえる。これさえあれば、フリーパスで会場内を動き回れる。これは、いい気分だ。
というわけで、1度やった人は、結構、何度も参加しているようだ。他のゴルフプレーヤーとも、話ができるのは、ゴルフの面白さでもある。
興味を持たれた方は、ザ・ヘッドクォーターズ のホームページを覗いてみてください。私もこの会社に登録されているようです。
ところで、これは、違っていると思ったのは、ドライバーショットのボールの位置が、よくティーチングプロに指導を受ける位置とは違うことです。プロは、ボールをもっと中心に置いているように見える。よく、左足のかかと付近と言われるが、プロはアイアンなどと同じように、ずっと右においているように見える。ざっと調べてみると、左に置くほど、スライス系で、右にあるほどドロー系ということだ。私は、かかとよりさらに、左に置いている。そんなプロはいないようだ。これがそもそも間違いかもしれない。少しづつ、調整してみよう!