バイトでキャディをしてもらったこともある、畑岡奈紗 プロが日本女子オープンで2連勝した!しかも、50回の記念に、ぶっちぎりの最小スコア -20での連覇である。
凄さがわからない人に解説すると、まずは、4日で4ラウンドである。ゴルフをやる人も、コースを全部歩くことはあまりないのではないだろうか?全部歩くと2万歩以上になる。15~6kmというところだろうか?プロの試合では、カートに乗ったりはしないのである。つまり、60km以上歩いた上で、ショットしているわけである。
次に、スコアである、今回はパー72なので、18ホールを72打で回れば、0。それ以下なら、マイナスになるわけだが、普通の人は100打前後だから、1回で+28。4日間なら、+112だ!実に、130打以上も少ないのである。
しかも、彼女はゴルフ始めて6年である。あの、タイガー・ウッズは、2歳から始めたのだから、デビューした頃には20年以上もゴルフをしていた事になる。日常生活では、ゴルフの打ち方をする場面はほとんどない。テニスや卓球なら、ハエを叩くときに動作は似ている。ゴルフの体の動かし方が、自然にわかるのはすごい事だ。
これを支えているのが、飛距離だろう。彼女は私も知っている練習場の250ヤードと書かれたネットの上を越していく。(距離のある練習場なので、正面のネットの高さは5mほどしかない。)正確性を気にしなければ、270ヤード位飛ばせるのだろう。確かに、最終日の18番でも飛距離268ヤードと放送していた。
おじさんゴルファーなら、せいぜい200ヤードで、筆者の周りの女性ゴルファーでも、200ヤード超える人は、あまりいない。
最後は、精神力だろう。(竹槍でB29を落とせ的な)精神論は大嫌いだが、ゴルフは精神面の安定度がスコアに大きく出る。止まっているボールを自分のタイミングで打つだけあって、色々なことを考える時間があるのである。ミスしたらどうしようとか、うまく打ってやろうとか、煩悩の集大成である。二十歳前で、こんな大きな大会でプレーするだけでも、すごいと思うが、連覇の期待もかかり、プレッシャーも相当だと思う。松山英樹でさえ、今年の全米プロで、乱れたのである。
2017年のアメリカ挑戦では、良い結果は出ていないが、きっと、やってくれると思う。東京オリンピックも楽しみである。
アメリカで活躍したら、名前の由来も、大きく取り上げられるだろう。韓国勢に負けず、ガンガンやってほしいものである。