「ボディターンの新セオリー」を読み直す

感染症拡大で、書籍整理をしたら、ゴルフ関連の本が14冊も出てきた。1冊はルール改正を知るために買ったもので、残りは、スイングの解説本だ。取り敢えず、本の量はゴルフの腕前には比例しない様だ。

ふと、その中の「GOLF ボディターンの新・セオリー」(ISBN4-471-14224-0 高橋書店)が目に留まった。著者は、金谷太一郎と光一郎の兄弟だ。2000年6月10日の発行となっているが、そんなに昔に購入した記憶はない。少なくとも、本格的に始めた2010年以降だろう。

買った頃は、内容に、ピンとこず、どちらかといえば、戸惑って、お蔵入りとなったのだと思う。今、見返すと、全てのページで「そうだったか!」となる。

バックスイングは速く

まずは、テンポの問題。Zeppのスイングセンサーをつけると、バックスインがゆっくりだと判定される。バックスイングとダウンスイングにかかる時間は3:1とされるが、私は、特に長いクラブで、バックスイングがゆっくりになる。調子が悪くなると、余計にゆっくりになる。

この本では、スイングは”「静から動」ではなく「動から動」へ”と説明している。「ゆっくりしたスイングでは、ヘッドスピードが上がらず、飛ばせない」としている。また、「ゆっくりスイングの形を整えても、実際の速度では違うスイングになる」としている。レッスン11 では、速いバックスイングがトップでの捻転差を作ったり、正しい切り返しを生み出すと書かれている。

ついつい、丁寧にやろうとすると、余計に悪い結果になり、負のフィードバックに陥ってしまうわけだ。

やはり、速いバックスイングは正解なのだ。

下半身から始動

一度は、ティーチングプロから習ったのに、ついつい、忘れてしまうのが、バックスイングの始動だ。調子が良い時は、下半身で腰を回して、上体を回転させて、クラブを回せるが、調子が悪くなると、上半身で、クラブをヒョイと動かしてしまう。

本では、ボールを入れた籠を、クラブのすぐ後ろに置いて、ヘッドで、籠を押しながらバックスイングのスタートする練習で解説している。この状態では、腕だけでクラブは、動かせないので、自然と下半身を使ったスイングのスタートが身につくとしている。

右腰を動かす方向

バックスイングの最初は、右腰を真後ろに突き出す動きだ。これは、最初に、スイングを習った1990年ごろにティーチングプロから教えられたのに、やっと最近になって、注意し出す様になった。

本では、「腰を回そうとするのは効率の悪いモーション」と説明している。さらに、”回転のイメージを持つと、左足が軸になり、背骨中心に腰骨が回転しなくなってしまう”とも書かれている。

この点は、私のイメージとは少し違う。上体を回転させるイメージを持つと、左足が軸になりやすい。とにかく、ゴルフのスイングでは、上体は、下半身に付随して、動いているだけで、意識して、動かすわけではなさそうだ。

腰骨の角度

これも悩ましい現象だ。自分のスイングをスマホで撮って見ると、前傾が保てずに、背骨が直立してしまっている。あたかも、腰骨が、地面と並行な平面で回転している様に見える。

本では、アドレスで、前傾姿勢を取った時点で、腰骨は傾いているはずで、その状態で傾いた背骨を軸にして、回転するとしている。「腰と肩は平行」と解説している。

これも、上体を回す意識があると上手くいかないポイントの一つだと思う。

トップを迎える前に下半身はダウンスイングを開始

これをどこで、知ったのかと思ったら、この本だったのかと驚いた。すっかり忘れていた。このブログでも、「そんなはずはない」「いやその通り」と行ったりきたりしている。

プロのスローをコマ送りで見ても判らない。当然だ。上体は、腰骨の上に載っているので、下半身が逆回転し始めたら、それに連れて、上体も逆回転し始めるはずだ。

本では、上体や腕を柔らかくしていると、下半身が逆回転し始める時、上体や腕は、慣性で動き続けるので、こうなると説明している。これが、捻転差が生まれる原理とも説明している。動作のイメージとしては、この通りで、意識的に、上体が動くのを遅らせるわけではない。下半身を上から見て時計回りに回して、回りきったところで、逆に回せば、上体は、少し行き過ぎてから、腰の動きに遅れてついて行くというのだ。

上体で動かすと、この様なイメージでは、体は動かない。下半身自体、大きく動かないかもしれない。

ダウンスイングの開始は右脚で蹴る

これも、最近、悩んでいることの一つだ。今では、右脚で蹴って、ダウンスイングを開始していた。しかも、爪先で後ろに蹴り出して、右腰を前に動かそうと、膝を前に折っていた。この時は、左足が軸になっていた。

この頃は、バックスイングがゆっくりになり、トップで止める様なこともあったので、どこから動き始めるのか、判らなくなっている時期でもあった。

最近は、ダウンスイングで左腰を後ろに動かすことを意識して、左足を突っ張る動きから、始動しようとしていたが、上手く行っていない。私は、右足効きですから、これは、馴染まない。

本では、「爪先と膝を飛球線方向に向けろ」と説明しています。この練習法として、できるだけ、広いスタンスで、スイングする方法が紹介されています。私は、広いスタンスでのスイングが下手で、原因は、膝の動かし方にあるのかもしれません。次の練習で、これは、試してみます。

ちなみに、岡本綾子は、両膝の間隔が変わらない様に、紐で縛って練習したそうです。私といえば、どうも、右膝を左膝によせる動きが多くなっています。

ハンドダウンの量

これも、最近の悩みの種です。特にドライバーがわからなくなります。以前は、かなり、ハンドダウンしていたのですが、習いに行くと、もっと、ボールから離れて、前傾を少なくする様に注意され、ハンドダウンは小さくしていました。しかし、そうなると、スイング面はねて、水平回しになります。

そこで、見たのが渋野のスイングです。「なんだ。ハンドダウンでいいんじゃん」とまた、元に戻していました。結局、目安がわかりません。アイアンでは悩まないのですが、長尺のクラブではダメです。

本には、腕とクラブが作る角度は、一定で、それに、前傾角度を合わせるだけとあります。長いクラブなら、当然、前傾角は、小さくなりますが、腕とクラブが作る角度はアイアンと同じです。

得意なアイアンで、角度を決めたら、クラブを持ち替えて、前傾をチェックすれば良いのです。ハンドダウンの量は変えなくて良かったとは!

まとめ

まだ、グリップの仕方など、色々できてきますが、次回に残しておきます。

皆さんも、以前購入した本を読み返してみては、いかがでしょう。悩みを解決するヒントがあるかもしれません。

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