今季一番の寒さの中、ラウンドした。と言っても、例年ほどの寒さではない。それでも、朝は体が動かず、素振りするだけで、筋を痛めそうだった。軽めの素振りから、いつもより、ゆっくりペースを上げて、念入りにウォーミングアップした。
調子を見るため、いつもの、5ヤードほどのアプローチをやってみる。
全くだめ。ボールは上がらず、「パターで打ったのか?」というほど、球は上がらない。「こりゃ駄目だ」と、取り敢えず、バンカー練習に切り替える。フェースをうんと開いているのに、球は、バンカーをギリギリで超えて、勢いよくグリーン上で転がっていく。アプローチが上がらないのと同じ原因かも知れない。
20ヤード程は、うまく寄せれれる。パター打ちになっているのだから、当たり前かも知れない。この時は、寒さの所為にして、一度、屋内に戻って暖をとることにした。
更衣室で、5分ほど小走りして、ロシアンパワー養成法の腹筋と腕立て伏せを行った。体が大分温まったので、改めて、アプローチの練習場に向かった。
ボールが上がるように、ボール位置を変えたり、手首の使い方を色々変えたりしてみた。結局、ボール位置を変えるより、手首の使い方が一番影響することがわかった。
TVのレッスン番組などでは、初心者は、パター打ちといって、手首を使わない打ち方が良いなどよく解説しているが、私の場合は、うまくいかない。この打ち方は、グリーンの周りが平たく、周りにバンカーがないような場合でしか、実際には使えない。私のホームコースは、砲台グリーンで、周りにガードバンカーがあるので、使える機会はほとんどない。
また、手首を固めて打つと、経験上、球は上がらず、トップがよく出る。手首を固定したまま、ダフると、地面で跳ね返った、ヘッドがボールをエッジで叩き、強い球が出てしまう。ダフリを気にしすぎると、ボールをエッジで直接打ち、どちらにしろトップがでる。
アプローチと言えども、ヘッドは、円弧を描いている。腕や手首を固定していると、最下点がボールの手前なら、そこから、エッジは上を向いて、ボールに牙を剥く事になる。アマチュアでは、ボールに丁度よく当てるのは、簡単ではない。
ボールが上がるアプローチのスイングは、クラブのロフトを使う打ち方だ。最下点にクラブが来たら、地面と並行にヘッドを動かすイメージだ。クラブの底を地面につけて、滑らすイメージだ。これで、エッジがボールに当たっても、ロフトがボールを拾い上げてくれる。
もちろん、ずっと、地面と並行にはヘッドは動かせないが、ボールに当たってしまえば、ヘッドは上に上がってもトップになったりしない。
また、想定より手前にヘッドが降りても、地面と並行に動かすので、ダフってつっかえる事もない。練習場のマットで、練習するようなものだ。ボールを上げられる確率は格段に高くなる。
これに気がついて、バンカーも打ち直してみると、高い球で、ボールの転がりも少なくなった。
意気揚々とラウンドに向かったが、やはり、アプローチがいまいちだ。前半、ベタピンは1回で、しかも、エッジからパターだ。4回が7mで、幸いにも、全部2パットで凌いだが、もう少し近くに寄せないと、きつい。練習場で、うまく打てるようになったのに、本番では、やらかしてしまう。「これを寄せれば、パーだ」などと考えると、ほとんど失敗する。メンタルの問題だ。」
しかし、この日はパターが難しく、2mにつけても3パットを2回やっているので、パターも磨かないと、ダメだ。
前半の敗因は、この3パットと、直前のパー3で、なんとかボギーとして、これで、ハーフ50切りは確実と思って打ったティーショットだ。なんと、ずっと出ていなかった、スライスが出て、15cmOBだ。打ち直しもトップして、飛距離が出ず、グダグダと9打の大叩きになった。4打は、縮められた感じだ。
後半も、余裕でハーフ45切り確実と思った後のティーショットで、ボールが右に出て、木に当たり、50ヤードほどしが、距離が出なかった。その後、リカバリーして、1mほどのパットを決めれば、ボギーというところで、3パットしてしまった。
メンタルトレーニングは必要ということになる。取り敢えず、ラウンドの途中で、スコアを数えるのは、危険と言うことだ。
また、バーディやパーを決めた後のティーショットは要注意だ。
チャンスの時も、意気込み過ぎて、失敗することが多い、この辺りが改善点だろう。これは、パターにも通じる。これで、パーなどと思うと、いつものように打てなくなる。
どれも、1打は1打と同じに重要で考えるのが良いのかも知れない。
今度は、メンタル強化のトレーニングを探してみようと思う。