最近、ダフリやトップが少なくなってきたアプローチだが、スピンはあまりかからない。そうは言っても、一般に言われるピッチショットよりは、ランの量がすくない。ピッチショットは、10ヤード飛んで、10ヤード転がすイメージとよく言われるが、私の場合、せいぜい転がりは5~3ヤードだ。しかし、テレビ中継などでみる、プロのアプローチショットの様に、スピンが効いて止まる感じではなく、高さで、止まる感じだ。
何故、スピンが必要か?
アプローチは、転がした方がカップに入る確率が断然高いといわれる。跳ねていては、バウンドとカップの位置が一致しなければ入らないので、そういわれる。では、何故、プロは、転がす距離が短くなる、スピンをかけるのだろう?
まずは、プロの試合では、カップがグリーンの端の難しい位置に設定されている。セカンドショットでピンを狙い、グリーンをちょっと外すと、普通にピッチショットすると、カップを通り越してしまい、短いとグリーンに乗らない。グリーンに落ちたら、すぐに止まらないと、カップによらない。
また、転がす距離が長いと、グリーンの傾斜の影響を受けやすくなるので、転がす距離は短い方が、カップインさせやすい。20ヤードのアプローチを、17ヤード飛ばして、3ヤード程転がすという訳である。
個人的には、落下地点をイメージするのにカップ周りの方が私は断然うまくいく。「グリーンの縁から7ヤード」と計算できても、その場所に何かないと、イメージしにくい。
今のアプローチはロブショット?
私が、ゴルフを始めたころのアイアンセットには、AW(アプローチウェッジ)はなく、53度のSW(サンドウェッジ)が入っているだけだった。当時、バンカーが下手だったので、もっと簡単に出せる、58度のウェッジを購入し、それで、バンカーを含め、アプローチをすべて、こなしていた。したがって、アプローチでも、バンカーショットの様に、打っていて、バンカー以外ではトップやダフリが多かった。
このウェッジは、アプローチの事も考え、ロフトが小さく、ソールの幅が小さいものを選んでいた。バンカーショットを楽にするには、ロフトが大きく、ソール幅が大きい方が、砂にヘッドが食い込まず簡単に打てるのだが、バンカーショットには向かないウェッジだった。それでも、一時集中的に練習をすると、コツがつかめて、バンカーショットは自信をもって打てるようになった。
私の場合、アドレスはスクエア(肩、胸、骨盤は飛球線と並行)、ボールは左寄り(左足)、フェースは開かず、ボールの下にクラブのエッジを差し込むように打つ。考えてみると、これはボールを高く上げるロブショットだ。
これで、アプローチをすると、エッジをボールの下に入れようとして、手前にクラブが落ちれば、ダフるか跳ね返ってトップ、逆はボールをエッジで打って、トップになる。
最近は、ヘッドの落としどころを、ボールの手前でなく、先(左)にイメージして、良くなった。
本当のアプローチは?
という訳で、本当のアプローチショットの打ち方をググってみると、これぞという記事「三觜喜一プロのショートゲーム講座」がでてきた。
ポイントは、大きくゆっくり振って、ヘッドをターンさせて、スピンをかけるというものだが、まず、私が驚いたのは、ボールの位置だった。
ボールは何と、右寄りだった! そういえば、クラブの番手が下がると、ボールは少しづつ右に行く。今のクラブだと、8番ぐらいが体の中央で、それより下の番手では、もっと、右に行くはずだ。そういえば、最近は9番やPWをずいぶん左で打っている。アプローチならもっと、左だ。
ボールを右に置くと、自然とクラブの最下点はボールより左(目標方向)になる。エッジを差し込むイメージはなくなる。
練習場で練習してみると、以前より、ずっと、大きなスイングで、ゆったり振って、距離を合わせることになった。また、ボールは右だし、以前はフェースを開いて構えていなかったので、かなりの違和感である。最初は、癖で、インパクト時に力が入ってしまうが、しばらくすると、一定のスイングスピードで打てるようになる。
不思議なことに、回転をかけようと、強いインパクトをすると、かえって、スピンはかからない。
残念ながら1日の練習では、毎回スピンはかからなかったが、少し練習すれば、身につきそうだ。記事にあった、「V字の軌道」がどうも、つかめなかった。自身の感覚では、ゆったりスイングして、フェースも自然に回した方がスピンがかかる気がした。
改めて、動画を見直してみると、こんな感じだった。
- フェースはターンさせるのでなく、自然に閉じる感じ(練習と同じイメージ)
- 振りぬく方向はターゲット方向で、内側でも外側でもない。(私の場合、スピンをかけようと内側に引き気味だ。)
- V字のイメージはボールを拾い上げる感じ。これで開いていたフェースが閉じる。ただし、一定のリズムでおこなう
- ボールをクラブにのっけて、運ぶイメージ
動画では、すぐにできるようになったので、少し練習すれば、行けそうだ。
バウンスの使い方が違った!
この記事の2番目の動画では、バウンスの使い方を説明していた。私の理解は間違っていたようだ。私がバウンスと思っていたのはソール部分で、「バウンスを使う」で使われているのは、ソールの縁(フェースのエッジの反対側)だ。
「地面にバウンスを当てる」というのは、ソールを地面につけるのではなく、この縁の部分を当てるのである。当然、後者の場合、エッジは地面から浮いているが、前者の場合、エッジが地面に触れていることになる。これでは、下手をすると、地面に食い込みダフル。小石や突起物があれば、それに引っかかるが、後者なら、滑っていける。
これが、ダフらない秘訣である。
ちなみに、もう一つの失敗、トップは、ボールを右に置くことで、エッジより、フェースが先にボールに当たるようになる。
これで、完璧!