この冬からアイアンの飛距離が落ちていた。打球は高く上がるので、打ち方が変わったのかと疑ってはいたが、冬の寒さの所為と考えていた。
冬場は飛距離が落ちる
冬場に飛距離が落ちるのは、”ゴルフあるある”なのだが、原因は、諸説ある。よく言われているのは、気温、ウェア、体だ。
気温は、あちこちのサイトを見ると、「ボールの反発力が変わって、飛ばなくなる」という記事を見かける。プロでは、ボールを温めることが反則になるらしい。
次のウェアだが、袖の部分だけでも、半袖1枚の夏と比べて、100gは違う。十グラム重いドライバーを使うと、確実にヘッドスピードが落ちるので、影響はあるだろう。
さらに、気温とも関係のある体の動きだ。寒いと関節の可動域が減り、飛ばなくなるというのだ。確かに、朝一番のショットより、後半の方が振れるようなるが、ラウンド中ずっとではない様な気がする。
飛距離ダウンは去年の春から
しかし、私の場合は、Zeppのモーションセンサーの記録から、去年の4月から確実に下がっていた。したがって、季節=冬のせいではない。7番アイアンで、35m/sから33m/sに落ちた。飛距離にすると、大体、10ヤードぐらい落ちる計算になるので、ほぼ、体感と一致する。しかし、夏も落ちていたのに、気がつかなかった。夏時点では、5ヤードぐらいで、あたりが良くなかったと思っていたのだろう。
念のため、ベストスコアの出た9月11日をチェックしてみると、ちゃんと35出ていた。
何が変わった?
ハンドスピードダウン
減ったのは、クラブスピードだけでなく、ハンドスピードが落ちている。手の最高速度は、去年の3月では、7〜9km/h だったのが、最近は、6〜7に落ちている。手のスピードが落ちれば、当然、手の先にあるクラブの速度は落ちる。
脱力スイングを心掛けているので、手を振らなくなったようだ。これは良い事なのか?
インパクトと最高速がずれる
さらに、ハンドスピードのグラフを見ると、以前は手の最高速とインパクトが一致しているが、最近は、手が最高速を迎え、減速している時にインパクトを迎えている。これでは、ヘッドスピードが落ちるわけだ。
しかし、これは、溜めを作って打つという目指している打ち方でもある。手が止まり、ヘッドが追い越していく打ち方である。この打ち方では回転の支点が2つある、二重振り子で、クラブを加速させるという理論である。
しかし、よく考えてみると、二重振り子で、ヘッドスピードが早くなるのは、最初に一直線に伸びた振り子を途中で止めた時だ。回転半径が急激に小さくなるので、速度が上がるという理論だ。アイススケートのスピンや、回転椅子を回転させて、体を縮めると回転が速くなるのと同じ原理だ。
ところが、ゴルフでは、トップで、腕とクラブは、一直線でなく、角度がついていて、回転半径は小さい。インパクトでは、腕とシャフトが一直線になり、小さかった回転半径を大きくするので、逆に速度は落ちる筈?。物理的には、デシャンボー選手のように、最初から、腕とクラブを一直線にして、同じ回転半径で振った方がスピードは落ちないのでは?。
また、実際にボールを飛ばすエネルギーは、途中どうしようと、保存される筈。同じヘッドスピードなら、重いクラブの方が、エネルギーが大きいので、飛ばす力は大きい筈だ。
要は、力を加え続けることができて、ブレーキをかけないことだろう。
手が止まって、クラブが追い越していく打ち方で、ボールが高く上がっているのかもしれない。
インパクト時の腰の角度
もう一つ違うのが、インパクト時の腰の角度だ。この値は、前から気になっていたが、中々安定しない。良い時は、3〜40度で実際去年の3月もそのようになっている。最近は、10度以下だ。これは、左腰が回っていないことを意味している。
左腰が回らないので、手が止まるのかもしれない。
まとめ
結局、下半身の運動量が減って、腕の速度も落ちている可能性が大である。もう少し、下半身主導に気をつけて、経過をみよう。