今年最初の月例は散々だった。今回は、いつも使わないグリーンだったので、パットの距離感が全く合わなかった。前半は20パット。アイアンも調子が悪かったので、ピンの近くによらなかった事もあるだろう。
さて、良いとこ無しのラウンドだったが、ボールの曲がる理由がわかった。
ボールの回転とスライス
ボールが曲がるのは、ボールに飛球線方向に垂直に回転がかかるからだ。ボールを上から見て、時計方向に回転させれば、ボールの左側では、ボールの表面に付いてまわる空気が飛んでいく風にぶつかり圧力が増える。逆に、右側は、ボールの表面が空気を巻き込んで、気圧が減る。この左右の圧力の違いて、右にボールは吸い込まれていく。フックの時はこの逆だ。
意識的にスライスを打つ
右利きの人がボールを左に曲げるのは、インサイドアウトの軌道でクラブを振った時だと、画像解析などで、結論づけられている。
しかし、どうも、感覚と合わない。左に曲がるのは、”力んで手を振り過ぎた時”というのが、経験上の感覚だ。特にインサイドアウトに振らなくても、アウトサイドイン気味にふっても、左に曲がることがある。
スコアも良くならず、悶々と他のプレーヤーが打つ待ち時間に、ふと、思いついた。「ヘッドでスピンをかけているからだ!」
卓球のスライスやテニスでのスライスはイメージがし易い。ゴルフでも、スライスはイメージがし易い。
ヘッドが開いて入り、クラブを手前に振り抜けば、ボールに上から見て、時計方向に回転がかかり、ボールがスライスする。手前に引いたつもりがなくても、前傾が保てず、上体が立ち上がると、ボールから体が離れて、クラブを手前に引いたことになる。
意識的なフックは難しい
フックがかかる時は、この逆なのだが、インサイドアウトに振っても、フックをかけるのは、難しい。クローズスタンスにして、トップで、クラブを充分に内側に引いて、ダウンスイングで、外に振り抜くイメージしても、うまくいかない。まずは、ボールにうまく当たらない。普段、クローズスタンスに立っていないからか、ボールと体の位置がうまく取れない。ボールが左足寄りになった感じで、インパクトのタイミングがずれる。結果、トップしてしまう。
しかし、まっすぐに振っても、力んだ時には、よくフックがかかる。
ボールの出る方向は、ヘッドとボールが当たった時のフェースの向きで決まる。
しかし、右手を使いすぎると、グリップエンドから見て、反時計方向にクラブが回転してしまう。
さらに、右肩が前に出て、クラブを突き出してしまう。これで、ボールには、スライスと逆の回転がかかる。テニスでトップスピンをかけるような打ち方だ。
フックを止めるには?
腕を回旋しなければ、確かに、ボールに回転がかからないだろう。パターの振り幅なら良いが、遠くへ飛ばそうとすれば、大きな振り幅が必要で、さらに、反動をつけた方が、より、遠くへ飛ばせる。回旋は避けられない。
回旋で、クラブが離れる量と、体の回転で、クラブが引かれる量が釣り合うと、左右方向に全く回転がかからないことになる。
結局のところ、バランスの取れたところで、振らないと、真っ直ぐ飛ばず、さらに、効率よく飛ばないということになりそうだ。何事も、「過ぎたるは及ばざるが如し」ということだ。
冬場は、寒くて、体が硬くなり、稼働範囲が小さくなる。さらに、着込んでいるので、服に引っ張られたり、抵抗が多くなる。
また、長袖を着ているだけで、数百グラムは、腕全体は重くなっている。ヘッドに数グラムの重りをつけただけで、スイング変わるのに、これでは、スイングがめちゃくちゃになる。
冬場は、できるだけ、薄着にして、距離は諦めて、きれいに触れる範囲で、刻むしかないようだ。
次回にこの教訓がいきますように。