最近、本屋で東大ゴルフ部の本を立ち読みした。Amazonで調べてみると、東大ゴルフ部の本が何冊も出ていて、どの本を立ち読みしたのかわからなかった。
興味を引いた内容は、打球の方向だ。
ずっと言われてきた打球の飛び方の常識とは、違うものだ。
さて、打球の飛び方について、改めて分類してみると、まずは方向。左、正面、右の三つだ。そのそれぞれに、真っ直ぐ(ストレート)、左に曲がる、右に曲がる打球がある。右利きの場合、左に曲がる打球をフック、右に曲がる球をスライスと呼ぶ。左利きでは逆になる。
さて、3X3=9種類の飛び方で、狙った方に飛ぶのは、右利きの場合、正面ストレート、左に出てスライスするフェード、右に出てフックするドローの3つになる。
今までの解説本では、出球の方向がスイングの方向で、曲がり方がインパクトの時のフェースの向きとしている。つまり、飛球線方向に真っ直ぐスイングしても、インパクト時にフェイスが開いていれば、スライス、閉じていれば、フックになるというものだ。しかも、スイングの方向がアウトサイドイン、右利きなら、体の中心から離れた方向(右利きなら、右前=外側から)クラブが降りてきて、体の背中側(右利きなら、左後ろ=内側)にクラブが抜けるスイングをした時に右出てスライスして、その反対、インサイドアウトなら左出てフックするというのである。
昔のクラブやボールではあっていたのかもしれないが、東大ゴルフチームが実際データをとって確かめると、打球の曲がり方を決めるのが、スイングの方向で、出球の方向を決めるのがインパクト時のフェースの向きであることが確かめられたというのである。
つまり、右プッシュアウトする(右に真っ直ぐ球が飛んで行く)のは、狙った方向に、スイングして、インパクトでフェースが右を向いているだけということになる。治すべきは、インパクト時のフェースの向きだけだ。
しかし、私は、今までの理論で対処法を考えていたので、もっと、インサイドアウトに振らなければいけないと、トップで捻転を大きくすることや、背中側からダウンスイングするように心掛けていた。これでは治らない。
勘違いはスライスとフックの思い込みだ。スイングがアウトサイドインではスライスするだけで、右に出るかは、決まらない。これは、今までの解説でもその通りなのだが、スライス=右に出る球と思い込んでいる。
結局、今は、チーピン(左に出て、フックする打球)になっているが、これは、インサイドアウトに振りすぎて、さらに、左に出そうと、フェースを返しすぎているためだろう。
スイング方向は元に戻して、右手は以前よりは、使ってフェースを正面に戻せば、狙った方向にまっすぐが打てるはずである。
アイアンでも、右に出てしまうことがあるが、思い返してみると、力まないように、脱力しすぎた時だ。フェースが戻らず、右に出る。逆に、フルスイングする時は、右手にも力が入いるので、フェースが返りやすく、左に出やすい。狙った方向にフェースが向く様にコントロールできるのは、力まず、緩まずの場合だけだろう。