BS Japanetで放送している、「みんなの飛ばしTV」を最近みている。アスリートのゲストが、その場で、数十ヤード飛距離を伸ばすという番組だ。BSが見れなくても、スマホで視聴も可能だ。まあ、われわれ凡人では、そんなに簡単に飛距離を伸ばせないだろうが、ヒントになることがあるかもしれないので、興味がある方は、見てみてください。
渋野日向子のコーチ、青木翔氏
さて、9月22日の放送は、渋野日向子のコーチ青木翔氏が指南役だ。
コーチを受けるゲストはいつも、身体能力が高く、その場で、結果がでる。60才過ぎの私では、そう簡単に改善はしないが、ヒントは出してくれる。改めて、アスリートはポテンシャルが高いと感心する。
何軸スイング?
この日の放送では、「何軸スイングか?」が話題になった。番組では、普段通り構えたら、クラブのシャフトを肩幅で持ち、両膝に当てた姿勢をとる。この状態で、いつものように、スイングをすると、どこにスイングの回転軸があるか、わかると説明していた。番組MCのユージと青木コーチは右軸スイング、ゲストはセンター軸スイング。ちなみに、タイガーもセンターらしいが、青木コーチは、センター軸スイングが良いとは言わない。青木コーチのモットーは「できないことは、やらせない」だそうで、スイングを最新のものに入れ替えるのではなく、その人にあったスイングで、最新の情報をもとに、最善を目指すそうだ。
できないことはやらせない
番組の中では渋野日向子の「掌屈」がブームになったことを踏まえ、「彼女が最初からできていたので、やらせているだけで、できない人がやると、おかしくなる」とも発言していた。私も、一時、掌屈に挑戦したことがある。確かに、フェースが閉じて右への出球は防げるように感じたが、タイミングがおかしくなり、気が付くと、すっかり元に戻っていた。グリップを見直した方が早い。
私は5年以上はドライバ―に悩んでいる。最初は、オンプレーンスイングだったのに、今はインサイドアウトになっている。しかし、今になってみると、どうやら、これがプッシュアウトの原因にも思える。プロのスイングが正しいと思ったのだが、自分ができないスイングには、意味はなかったのかもしれない。また元に戻そうとしているが、一度付けた癖を取るのは、さらに数年かかるかもしれない。ゴルフができなくなる前に、治るのだろうか?
軸の違いでスイングは変わる
話を、軸に戻す。右軸、センター軸、左軸で何が変わるかというと、番組では、力を入れるタイミングが違うと説明していた。右軸の人が一番早く、順に遅くなる。
また、センター軸の人が、回転、左右、上下の動きが使えるのに対して、左軸の人は、最初から最後まで、フィニッシュを取る左を軸にするので、左右の動きがつけにくい。逆に右軸の人は、右から左に動きやすいが、上下の動きがやりにくいそうだ。また、右軸は、旧来のスイングに似ているが、現在のスイングは左右の動きは少なく、スタンスの幅からはでない。
早速、私も素振りをしてみると、センター軸でスイングしているように思えた。ただ、これは、うまくいかないドライバ―ショットを改善するため、右腰をバックスイングで、後ろに引こうと意識して、変えたためで、自分に合わないスイングなのかもしれない。アイアンは何も考えずに打てるのに、ドライバーだけ、頭で考えたショットをしている。これが、そもそも、違うのかもしれない。最近は、アイアンもこの調子の悪いドライバ―ショットに引っ張られて、プッシュアウトが多くなっている。
以前のスイングをチェック
私が目指していたのは、センター軸スイングなのは、間違いないようだ。しかし、これが、私自身に合っているかどうかは、別問題だ。確かに、以前は、バックスイングで右に大きく移動して、切り返しで大きく左に動いていた。ドライバ―では、左足の更に左にボールを置いて、スイングしていた。
右軸スイングからセンター軸スイングに変わっているなら、タイミングが変わっているはずである。ということで、以前に記録したスイングを見返してみた。
今までは、悪いドライバ―ショットと良いドライバ―ショットを見比べていたが、数値的な違い以外良くわからなかった。プロのスイングとの比較では、違いは明らかなのだが、今までの話だと、真似するべきなのが疑問である。そこで、今回は、無意識にかなりの確度でナイスショットできるアイアンと10%ぐらいしかまともにあたらないドライバ―ショットを見比べてみた。
下半身リードのやりすぎ
ドライバ―ショットの記録を見て、驚くのは、物凄く早く下半身を動かしていることだ。明らかに、下半身リードを意識しすぎだ。トップで切り返した途端下半身が動いている。しかも、それが、左から右への移動がほとんどで、腰の位置は左足を超しそうだ。しかも、腰はあまり回転していない。ダウンスイングの直後で、腰が、右から左にスライドしているだけなのだ。さらに、悪いことに、上体が回っている。一生懸命に上体をひねったので、切り返しで、ほどいてしまったのだ。プロは、良く「上半身と下半身の分離」と表現しているが、切り返し後、下半身は逆回転しているが、上半身は動かない。腰に上体は乗っているので、上体は切り返さずに、下半身だけ、逆転していることになる。私は、全くできていない。
結局のところ、下半身リードといいながら、切り返し後、腰は逆転せず右から左にほぼ平行移動し、上半身が逆転している。この上半身の回転で、腕は前にでて、結果、アウトサイドからのスイングになる。これを無理やり、インサイドから振ろうとするのだから、滑にヘッドが移動するわけがない。
次にアイアンの動画を見てみると、下半身の左右移動はそうでもない。スタンスの幅内に収まっている感じだ。しかも、左足で地面を押して、左腰が後ろに回転している。
タイミング?
青木コーチは、力を入れるタイミングがそれぞれのスイングで違うと言っていた。確かに、ドライバーは切り返しで、力を入れている感じだが、右軸スイングでもこれは速すぎるかもしれない。センター軸スイングでは、腕が7時半ぐらいまで落ちてから、力を開放すると解説していた。私の意識よりはるかに遅い。これは、深いラフから、打つ時のタイミングだ。深いラフでは、最初に力を入れても、草に当たって減速してしまう。そこで、草に当たってからも、力を入れ続けて、草を切り裂いていくイメージでショットする。
次回からは、これで、ショットしてみよう。