以前、ダウンスイングで切り返しの仕方が、どうも、うまくいかないことを書いた。色々調べた結果、『「腕がトップに達する前に、下半身をスタートする」感覚を試してみる』と、その回は締めた。
この回は、その顛末である。
結果
すこぶる、良い。苦手のウッドもそこそこ打てる様になった。アイアンは更に良い。
ドライバーでは、10球に1球程度、プッシュアウト(右方向の球)が出たが、それでも10度ぐらいである。これなら、OBはまのがれ、ラフで済む感じだ。今までしょっちゅうあった、チョロや天ぷらがでない。1時間の練習では、高い球は出なかったが、芯を外して打っている感じがない。毎回、ほぼ、スイートスポットに当たっている。
また、ヘッド面が制御できる様になった。体が周りすぎた時は、開き気味に、遅すぎた時は閉め気味にできるのである。今までは、ボールを当てるフェース面のことなど、とてもではないが、コントロールできなかった。そんな余裕はなかったのである。クラブを振るだけで、精一杯である。
打った感じがとても良い。フォロースルーが自然にとれる。今までは、意識しないと、クラブが後ろにいかない感覚だったが、何もしなくても、後ろまで回る。
データ
Zepp 2 Golf スイングアナライザーでデータをとってみる。
テンポがまだ赤字だが、クラブプレーン、バックスイングの角度、ボールを打った時の腰の角度(一番右下のデータ)が改善している。
「クラブがトップにいく前に、切り返す」という感じで、打っているので、テンポは早くなる。適正値は3:1なのでもう少しである。
バックスイングが小さくなるかと思えば、逆に増えている。切り返そうと思って、後ろに反動をつけている様である。適正値は270である。
ボールを打った時の腰の角度も大きく改善している。積極的に、腰を切り返した結果であろう。
クラブ(=ヘッド)スピードも増えている。上体の力を抜いたのが、効果的に働いた様だ。
ハンドプレーンはマイナスからプラスになってしまったが、許容範囲である。プラスというのはバックスイングより、ダウンスイングが外側を回っているということで、ひどくなると、アウトインの典型的スライスのスイングになる。
クラブプレーンは、スライスを直そうと、無理やり、内側から回していたため、大きくマイナスだった。これも許容範囲に戻っている。
動画
下は改善後のショットである。これだけみると普通に見える。やっと普通に見える。(Zepp のセンサーは、スイングとスマホのカメラを連動してくれる。カメラをセットして、急いで、スイングする必要はない。)
下半身が一瞬先に動いて、ダウンスイングが始まっている。上体から打ちに行っていないことがわかる。腕や、クラブが、遠心力で回って、軸がぶれていない。
改善前は、力んで、一瞬、体が起き上がっていた。
上が改善前である。切り返し後、下半身から動かしているつもりで、上体、腕、クラブが、全て、一緒に動いてしまっている。
上体には力が入り、クラブを前に出そうとして、反動で、上体が起き上がっている。
まとめ
「ダウンスイングの開始はどうすれば良いのか?」という疑問から、「クラブがトップにいく前に、下半身をスタートする」という感覚が良いという結論が出た。
これは、私の感覚ということになるが、長い間、雑誌やティーチングプロから得た情報がやっと、理解できた気がする。この感覚が合わない人は、色々別な方法が紹介されているので、自分に会う方法を見つけて、悩みから解放されて欲しい。
ダウンスイングがわかったことで、余計な力が抜け、ヘッドスピードが上がり、上体の起き上がりがなくなった。また、テンポも改善した。まだ、コースでの実践が済んでいないが楽しみである。