嫁さんの練習に付き合って、カメラと計測器完備の田無ファミリーランドへ出かけた。この練習場では、毎ショット動画を再生してくれ、ヘッドスペードと飛距離、ミート率、ボール初速を表示してくれる。
もちろん、追加費用があるわけではない。なぜかと、勘ぐると、数値をのぞいたり、スイングチエックをしたら、1打当たりの時間がかかるからだ。この練習場は、時間課金の打ち放題だから、会社としては、少なく打ってもらった方が安いことになる。
まあ、というのは、全くの勘ぐりだろう。ボールの収集は自動だし、ボールの傷みに、打数が、それほど影響するとも思えない。装置完備で集客率を上げるのが目的だろう。
さて、ミート率は、ボール初速をヘッドスピードで割ったものだ。ヘッドスピードが40 m/sで初速が52 m/sなら、1.30となる。ボールは弾むし、フェースは、ボールを弾くので、ヘッドの速さより、当然、ボールは速い速度で跳ね返る。
ボールの飛距離は、ボール初速の4倍(ヤード)と多くのところで、紹介されている。初速 52 m/sなら、208ヤードとなる。
で、「4」はどこからできたのか?しかも、メートルをヤードにする係数だ。単位にすると、s・yard / m (秒・ヤード毎メートル)?
60 m/sのボールを空気抵抗のないところで、なるべく遠くへ飛ばすには、45度で打ち出せば良い。高校の知識があれば、最高点は61 m、滞空時間が8.3 s、飛距離は367 m( 400ヤード)などと計算できる。
実際は、空気抵抗があり、ボールはどんどん減速する。また、回転がかかっていて、揚力も生じる。揚力の極端な例は、いわゆる、吹き上がるボールだ。
ドライバーも45度で打ち出す様な設計になっていない。そんなに、高く打ち上げても、ボールが減速するので、落ちる時には、飛距離を稼げない状態になってしまう。
結局、クラブ、ボールのメーカーが測定して、導き出された数字が「4」ということになる。当然、当たった時のスピン量や打ち出し角度で変わる数字だ。
スピン量は、打ち方を変えなくても、ボールを変えると変わる可能性がある。しかし、微妙だ。
結局のところが、我々アマチュアが気にするのが、ヘッドスピードのアップである。しかし、10年ぐらい、私のドライバーのヘッドスピードは40 m/sを少し超えるぐらいで、大して変わらない。トレーニングしてみたり、素振りバットを買ってみたりしたが変わらない。レッスンプロは、「正しいスイングを身につければ、スピードは付いてくる」と言っていたが、未だに、上がらない。スイングがおかしいということか?
で、練習場で、当たったと思ったボールの数値を見ると、大して飛距離が出ていなかったり、「これは、抑え気味だな」と思っても、思いの外、数値が良かったりする。
ミート率は1.35から、1.45ぐらいまで、めまぐるしく変わる。10%だから、ヘッドスピードが同じでもボール初速は4 m/s 、飛距離にして、16ヤード変わることになる。
一所懸命、速く振るより、気持ちよく振れるテンポで、的確にボールをフェースの真中に当てた方が良いことになる。
「力んで、スイングしても、良いことは全く無い」ということだ。