ドライバー直らず

今年最後のラウンドの機会が回ってきたが、全く振るわずだった。パットが決まらず、44パットと生涯最多パットだったかもしれない。兎に角、最初のパットの距離感が全く合わず、残った2m弱も1回も入らなかった。アイアンは悪くなかったが、保険掛け過ぎで、ピンに絡まなかった。

ドライバーは、ほとんど、左への天ぷら気味の球で、一方、右が危ないところで、スライスが出る、いわゆる、逆球だ。ただ、何故、右警戒で、右へスライスしていくかは、わかってきた。「右へボールを行かせたくない」と思うと、人間どうしても、左に振ろうとする。普通に打てば、真っ直ぐ行くはずなのに、左に回すので、ボールに当たった時に、フェースは右から左に動く成分が発生し、球を上から見て、時計回りに回転させる。この回転で、球は真っ直ぐ飛んだとしても、右にスライスしていく。左に逃げようとすれば、するほど、このスライス回転はひどくなる。

フィニッシュを左方向に取れば取るほど、逃げれば逃げるほど、避けたい方へ行ってしまう。右が危ないと思えば、右へ振り抜けば、フックがかかって助かることになるが、ノミの心臓では、無理である。

一方、私は、アイアンでは、フック球が多い。パー3で、左に曲がるのを警戒して、余計に、右へ振り抜いてしまう。結果は、余計にフックがかかり、グリーン右からグリーンを超えて、左に落ちる有様だ。

そういえば、始めた頃は、池が嫌だった。ティーグランド前の40ヤードほどの池が超えられないことも多かった。今では、全く目に入らなくなったが、そういことかもしれない。バンカーも、今は、苦にならないので、特にその方向を避けることはない。もちろん、わざわざ、バンカーに届く距離を打つこともないが、気にしていない。ティーショットも、もっと楽に打つべきなのかもしれない。

ということは、メンタルの問題なのだろうか?

この日の朝練は、問題がなかった。Zeppのモーションセンサーで測定すると、ヘッドスピードが 45m/s も出て、いい気分だった。いつもの通り、テンポが3.6:1とバックスイングが遅く、ハンドプレーンも+6度でもう一息だ。腰の角度も36、34度と、もう少し、欲しいが、まあまあだった。

コースに出ると、ドタバタである。兎に角、ボールに合わせてスイングしている感じで、振り切れていない。不安があるからかもしれない。ラウンド後に練習場で、測ってみると。顕著な違いは無いように思えた。

この時は、スタンスを広めにすることで、違和感がなくなり、振り切れるようになった。スタンスを広げたので、手の位置は少し下がったようで、ハンドダウンも小さくなった。

しかし、後で、Zeppのデータを見てびっくりだ。

ブルーがラウンド前、黒がラウンド後の手の動きだ。後方から見ると(左の画像)、随分、手の位置が下がっていることに気がつく。少し見難いが、実は、スタートは同じところだ。同じスイングを上から見ると(右の画像)、何が起きているか、理解できる。黒の軌跡では、手が、バックスイングのスタートで、すぐに回転し始めているのがわかる。つまり、右足への体重移動が全くなく、手は、体の後ろに回り込むように動いている。一方、青では、十cmほど、飛球線方向後ろ(=右)に移動してから、回り始めている。黒の方が良さそうだが、トップで、手の位置が随分下になっている。感覚的に、横回しに感じるのは、このためだろう。また、手の描く軌跡の弧が小さく、ダウンスイングでは、ボールに対して、ヘッドが急角度に入ってきて、インパクトを迎える。これでは、一瞬の狂いで、どこへ飛ぶかわからない。また、インサイドアウトに手は動いているので、フック回転がかかりそうである。

一方、ブルーでは、バックスイングの最初、手が右(飛球線後方)に移動してから、回転が始まっている。実は、レッスンプロにはよく、このように、バックスイングをしろと、教えられた。同時に、「バックスイングの最初では、手で、クラブを動かさず、上体を捻ることにより、クラブを動かせ」と教えられる。しかし、体重移動せずに、上体だけ回転させても、クラブは飛球線方向後ろに真っ直ぐには引けず、手で動かすのと同じく、円弧を描いてしまう。無理に、後方線上にクラブを引こうとすると、手を上げて、合わせることになる。マレットパターで真っ直ぐ後ろに引く人は、この感じがわかると思うが、明らかに、ショットのスイングではない。

実際は、アドレスの構えから、右へ体重を動かすので、クラブは、飛球線方向後ろに、その分移動する。そこから、右腰を後ろに動かすことで、上体が回転し始めるので、クラブは円弧を描き始める。要は、大きくバックスイングすれば、良いだけだったようだ。

一方、ラウンドの前後、どちらも、ダウンスイングで、手がバックスイングの軌跡より、上を通過しているので、上体が起きて、前傾をキープできていない。これは、次の課題だろうが、まず、バックスイングを大きく取ること気をつけなければいけないようだ。

そんなことを考えながら、素振りを家の中でやっていると、バックスイングを大きくすると、自然に、グリップエンドが胸を向いて、左右の腕と胸で、できる三角形が崩れないことにも気がついた。さらに、フォローも大きく取ると、左に引き込まず、スライスがなくなりそうである。

さてはて、次のラウンドまで、覚えていられることやら。

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