前回ラウンドした時に、同伴者は結局89で回っていて、驚いた。ラウンド中、彼の調子がそんなに良い感じでも無かったからである。振り返ってみると、確かに、彼はティーショットでトラブルになる事が一度もなかった。やはり、私はティーショットから崩れている様に思た。実際、大叩きのホールは、ドライバーを失敗したところから、ミスが続き、トリ、8打、9打を叩いている。
そこで、Zeppスイングセンサーの記録を眺めてみた。昨年、90台を切った時も、それほど調子が良い感じでは無かった。
左の画像で、濃い線がバックスイング、明るい色がダウンスイング以降のスイング軌道だ。
ドライバーは振れていて、そこそこ飛んではいたが、恐ろしく、インサイドアウト軌道だった。4スタンス理論などもかじり、好きな様に振ろうと思っていたからだ。
ちょっと調子が崩れれば、プッシュアウトか引っ掛けが出る危うい状態だ。実際は、95以下ではまわれていた。メンタルで助かったのか?
ここのところ連続してスコアが悪くなってくると、これを戦犯にして、直したくなる。最近は、少しアウト気味に降る様にして、修正しているが、それが正解なのだろうか?インサイドに振り過ぎているには、原因があるのでは?
今日、練習場で取り込んだデータはたまたま、好調と不調がうまく取れていた。
黒が91点、水色が86点のスイングだ。水色では、バックスイングがアウト気味に回り、ダウンスイングでは、逆に大きくインサイドから降りている。
驚くのは、その時の、手の動きだ。なんと、ほとんど同じなのだ。
飛んだ打球は、91点では良い当たりで、86点ではひっかけてしまった。
よくみると、インサイドにクラブが回ったときは、手は少しアウトサイド側からダウンスイングしていた。手から始動した結果だろう。
それにしても、アイアンは4番ぐらい長くても振れるのにどうしてドライバーはうまくいかないのだろう。
Zeppのデータで、4番アイアンとドライバーのスイング起動を比べてみた。ドライバーの軌道は、4番に比べて、ずいぶん寝ている。前傾が浅い。しかし、ドライバーの方が長いのだから、当然と思いつつ、「前傾」でググってみた。
正しい前傾角に定説はないようだ。人それぞれということの様だ。そう言えば、全英女子を征した渋野は前傾が深い。確か、それを見て、自分も前傾を深くして、スタンスを狭めにした記憶が蘇った。
浅いとスライスが出やすく、深いとフックが出やすいそうだ。スライスはあまり出ていないので、少し、深くし過ぎたのかもしれない。
一方、見つけた記事「第201回 ゴルフスイング中の前傾維持には右膝がカギ」では、トップから下半身始動で、スイングする時のコツを解説している。最初の動きは、腰の回転でなく、左への移動というのである。最初に左に動く事で、手が体の近くを回るスペースが確保され、上体が起きないというのだ。
また、ダウンスイングで、爪先側に体重が乗ると、上体はボールに近づきやすく、結果、距離を合わせるために、体が起きやすくなると説いている。足の踵で地面を押す感じである。
自分のスイングを素振りで確認してみると、きちんと出来ている様だ。ただ、ラウンドでは、あまり気にしない様にしているが、途中で乱れたら、元に修正するためには、「正しい下半身始動」は、覚えていなければいけない事の一つだろう。