レッスンプロ:桑田泉
桑田泉というレッスンプロをご存知だろうか?レッスン番組などを放映しているので、見た方も多いのではないだろうか?巨人の元投手、桑田真澄の実弟である。
実は、まだ、20世紀だった頃に、体験レッスンを受けに行ったことがある。もちろん、本人はおらず、スタッフに教えてもらった。その当時、こちらも、ゴルフを習うことに抵抗があり、スタッフからは、「こいつ本気でレッスン受ける気か?才能なし、体力なし。」という声が聞こえるようだった。全く基本ができていないので、ゼロからやり直しと言われた。それまで、ワンポインで教えてもらった何人かのレッスンプロには、筋が良いとか、大きな問題はないと言われることが多かったので、ショックだった。金額も、想定より一桁違ったので、通わなかったが、今、考えると全くダメな人をシングルぐらいまでにコーチするには、そのくらいは妥当と思う。
クォータ理論
さて、今、桑田泉プロが提唱しているのが、クォータ理論だ。3年ほど前に、一度、一連の紹介番組を見たのだが、全く理解できなかった。おととい、たまたま、TVを見ると、女性ゴルファーを生徒に、理論の一部を紹介していた。今度は、腑に落ちた。
理論によると、いわゆる「手打ち」と呼ばれる、手と腕だけの振りで、ボールを打つと、ほぼ、左に引っ掛ける打球になり、「ボディーターン」だけで、手や腕を使わずに打つと、大抵、右にプッシュ、スライスになると言う考え方である。まっすぐ打つには、二つを丁度よく合わる必要があるというのである。
ここ数ヶ月、右へのプッシュの原因を間違えて捉えていたようだ。下半身が回り切っていないから、正面を向く前に、右を向いている時に、ボールに当たっているのが原因としていた。一生懸命、下半身を早く回しても、もちろん改善しない。クォータ理論によれば、手の振りが少ないだけということになる。最近は、上体の力を抜いていて、手を使わないようにしていたので、ボディーターンだけの状態だ。ドライバーは、長いので慣性モーメントが大きく、重さの割りに、ヘッドがついてこないから、アイアンより腕を使わないように打とうすると、ますます、ヘッドは取り残され、フェースは開いて当たることになる。
実証と実感
テンフィンガーグリップを試すと、結構、良い結果が出ていたので、下半身の問題ではなく、手の使い方ということなる。
最近、流行りの打ち方は、フェースを開いたり閉じたりせず、手を使わずに打つというものだが、これは感覚的なもので、実際には、手に力を入れないと、長い棒の先にあるヘッドのフェース面を変えずに振り回すことはできない。「手を使わない」は結果的にそう見えるだけで、力を使わないわけではない。
手を振る
さて、ヘッドが振れていない、手が使えていない原因は何だろう。ズバリ、手で振っていないからである。例え、コックもローテーションもせずにバックスイングしても、トップで切り返す時にヘッドは慣性で、動き続けようとするので、手に力が入っていなければ、開く方向にローテーションしてしまう。一度、開いたフェースは、ボールに当たる前に戻さないと、スライスになる。ボールが当たる直前で、右手が左手を追い越さないとフェースは閉じないが、今は全く操作していなかった。
少し、「手を振る」ことを意識して見ると、大分良い。フェース面を想像して、最下点で正面を向くように意識してみた。下半身の動きは、「上体に合わせて自然」を心がけた。50球前は、70点後半だったのが、80点前半にZeppの得点が上がってきた。
手と腕が作る三角形
同時に、手を使いやすい軌道がわかってきた。
手と腕が作る三角形はあまり潰さない方が良いようだ。バックスイングを大きくしようと無理して手を後方に回してしまうが、その必要はない。三角形を保とうとすると、手は、体から離れていく。フォロースイングの方向も多分同じだろう。
また、ボールの位置が近すぎることにも気がついた。これも何度も注意されたことがあるが、その都度、忘れている。近いと、ダウンスイングで戻った時に、どうしても、手の位置が構えた時より上になる。これは遠心力で、手が体から自然に離れやすくな為だろう。構えた時との差が大きくなり、どうしても、体が起きて、右に打球が出やすくなる。初めから、離れていると、構えと同じところに戻りやすいよだ。
手の軌道も縦を意識した。縦に腕を振るイメージの方が、フェースを戻しやすい。切り返しの時に、ヘッドがおいていかれる感覚が少ない。
これで手首の力を抜くと、かなり良い得点が出るようになった。また、打った後、振り切った感覚がある。
まとめ
まとめると、感覚的なものばかりになった。
- 腕は振る(フェース面を戻す)
- ボールから離れる
- 縦振りのイメージ
- グリップは緩く