溜まっていたスコアカードをゴルフダイジェストのサイトに入力した。スコア記録は役に立つと友人に勧められて、始めたが、何が良いのか最初はわからなかった。数年続けているうちに、だんだん、統計的傾向がわかってきた。例えば、フェアウェイキープが悪いとか、ボキーオン率が低いとかである。また、利用者平均と比べることもできて、励みにもなる。
さて、パターは得意と思っていたが、全く普通の域を出ていないことが、数値的にわかる。しかし、ティーショットが悪ければ、セカンドも悪くなり、アプローチも厳しくなる。結局、アプローチがよければ、パット数は少なくなるので、ティーショットが改善すれば、全て解決などと思っていた。
PGA(アメリカのプロゴルファーの組織)では、Strokes gaind put という指標がある。(5mのパットの平均ストロークだ1.8 だった時、それを1パットで入れれば、0.8打稼いだことになる。この数値が高いほど、パットで稼ぐ選手ということになる。リンクしたPGA Tourのホームページには基礎となる数値も出ている。)しかし、我々レベルでは、パットの距離さえ、正確に記録されていない。
そこで、パッティングについて調べてみた。
何打縮まる?
ゴルフダイジェストのスコア登録サイト利用者のデータから、スコア70台の人でもパットは32打ぐらいである。全部2パットなら36打なので、4ホールで1パット、残りすべてで2パットという値である。
今からでは、3打ぐらいしか、改善しないとも言える。しかし、ゴルフはパットが入らないと、いつまでも、終わらないゲームでもある。うまい方がいいに決まっている。
3パットを減らす?1パットを増やす?
2017/10/17時点で、グーグル検索すると、「1パットを増やす」方が30%も多くヒットします。私でも平均パットは2以下ですから、当然、1パットを増やす方を探すでしょう。
スコア70台の人の平均パット数は1.78でPGA tourのパット率から見ると、15フィート(約4.5m)からのパットになる。つまり、スコア70台の人はパッティングがPGA参加選手並みなら、アプローチが平均4.5mについているということになる。そこまで、アマチュアは、パットがうまくないだろうと考えても3〜4mぐらいと考えられる。思ったより、近くはない。パットがそれ程悪くないなら、アプローチを練習した方がスコアはまとまる気がする。
同じくPGA Tourの統計から、8フィート(約2.4m)が50-50の距離であることがわかる。1パットで入る確率が50%だ。このくらいの距離が決まると、パットを減らせることになる。
上りのパットと下りのパット
好き嫌いからいうと、私は下りのパットの方が好きだ。いつも、ピンをオーバーして、打ってしまうので、自然と下りパットばかりになっているからかもしれない。(受けグリーン=手前が低いが多いので、奥からは下りのパットになる。)
易しさは上りである。その理由は、色々なところで、書かれているが、下りの方が、長い時間転がり、その間に左右に曲がる影響を受けやすいからとされている。同じ距離からのパットで、傾斜の法線に対して、斜め45度のパットなら、下りの方がより曲がり幅を多くみなないと、入らない。また、この曲が大きいことで、穴に入る許容差も下りの方が小さくなってしまう。
つまり、グリーンを狙う時は、旗より手前で、アプローチでも上りのパットが残るように考えないといけない。
まとめ
- 平均スコア70台の人でも平均パット数は32程度なので、筆者がパットを猛練習しても、あと3〜4打ぐらいしか縮まらない。
- スコア70台の人の、パットは1ホール1.78打。これは、PGA Tour選手が5フィト(4.56m)からパット打った時の確率。アプローチでこれより内側につけられれば、パット数がへる。
- 下りパットの方が難しいので、上りが残るようにグリーンに乗せる。
パットを練習も大事だが、その前に、どこに打つか考える(コースマネージメント)のがまず最初。それには、正確に狙ったところに打てるのがスコアをよくする早道。
おまけ
統計データをにらめっこすると、410ヤードのホールならPGA Tour選手は平均4.0打で上がることがわかる。200ヤードほどしかドライバーが打てない私なら、2打目の残りは210ヤードで、PGA Tour選手でも、この距離だとフェアウェイからでも平均3.23打かかる。最初から、方向がばらつくドライバーでティショットするより、180ヤードのアイアンショットを2回打った方がボギーで終われる確率が高いと言える。